こんにちは。プロスタッフの前田です。
前回に引き続いて、ルアーを開発する際に行うのテストの内容を紹介します。
前回はアクションテストを紹介しましたが、今回紹介するのはキャストテスト。
名前の通りキャストを中心に確認していく作業です。
飛距離や飛行姿勢、キャストフィールなどの確認を行います。
まずは飛距離の確認。
使うロッド、リール、ライン、リーダー、風の向きと強さをメモし、着水後にスラッグを取ってからハンドル回転数をカウントしながら回収します。後でリールのハンドル1回転あたりの巻き取り長を掛けて、大体の飛距離を計算します。それを何回も行い、平均値を算出していきます。
この作業をサンプル毎に繰り返すのと、比較の為に他社商品でも同様の事を行うので中々大変な作業です。
さらにフルキャスト以外にもハーフキャストやちょい投げ、ピッチングなど色々なキャストを試して、飛行姿勢や、回転・絡まりなどのキャストフィールを確認します。ウェーディングで下半身が使いづらい状況のキャストなども確認していきます。
アクションは良いのに飛距離がイマイチ・・・なんて場合も多いので、製作サイドと密に連絡を取りながら上手くすり合わせ最終的にマスターとなるモデルを作っていきます。
このキャストテストは、目的が『魚を釣る』ではなく『投げる』なので、通常よりもキャストにジックリ向き合いため、良いキャスト方法など思わぬ発見があったりもするんです。
次はラストの実釣テスト編です。