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[プロスタッフレポート]前田泰久Vol.63 イナッコボイル攻略編

こんにちは、プロスタッフの前田です。
いよいよ8月ですね。この時期から始まる「イナッコボイル」を前回紹介しましたが、その攻略編です。

 

ボイルしてるのに喰わない

そんな難ボイルの代表格「イナッコボイル」にもしっかりとした攻略法があって、コツを掴めばさほど難しいパターンではなくなると思っています。

 

僕の攻略のキーはこの3つの要素。

①キャスト精度とリトリーブ方向

②ルアーのアクション

③バイトマーカー

 

①群れの先頭&進行方向を合わせる
「バチャバチャやってるから活性高そうだし適当に投げときゃ釣れるだろう?!」なんて考えていると簡単に見切られます!

まずボイルを良く観察して、逃げるイナッコの群れの先頭部分を狙います。多少早く着水しても大丈夫ですが、遅いとヒット率は下がります。逃げるイナッコの動きを読みながらピンに落とすキャスト精度が要求されます。僕は9フィート台のロッドを使用していますが、ピンに落とす自信の無い方はオベリスク77MMLのような短めかつ張りのあるロッドを使うとキャスト精度が上がりますよ。

 

あとは、出来るだけ追われているベイトとルアーの進行方向を合わせること。後にも触れますが、シーバスはベイトの塊にロックオンします。なのでベイトの塊と違う方向に泳いでいくルアーにはあまり反応しないんです。コレがイナッコボイルを難しくしている主な原因だと感じています。

ベイトの塊が逃げる方向とルアーの方向を合わせられると、ベイトの塊ごと捕食されたり、ベイトの塊から逃げ遅れたベイトを演出できるのでバイトの確率が格段に上がります。ルアーとベイトの塊の逃げる方向をなるべく合わせるために、立ち位置を考えたり撃つべきボイルを選定するようになればイナッコボイル攻略はもう目の前です!

 

②ロールアクションのルアーをメインに使う
大量のベイトの中からルアーを食わせる事になるので、アピール重視でウォブリング強めなバタバタアクションを使いたくなりますが、ルアーのアクションには敏感で派手なアクションでは食わない事が多いです。

僕がイナッコパターンで多用するのはランドラゴ90F。清流鱸を攻略する為に開発されたアイテムですが、イナッコのようなボディ形状と緩いロールアクションがこの釣りにはベストマッチ。

また、ハイフロートなので表層に追い込まれるイナッコのレンジを外さないのも魅力です。

そんなランドラゴ90Fを軸に、遠距離ならバロール90アストレイアシャロー99F、近距離ならサスケ95SSPをローテーションさせる事が多いです。 

 

③グローなどバイトマーカー的要素を入れる
全身を水から出して激しくバイトしている場合は活性が高い事が多く、1匹のベイトを襲うというよりはベイトの塊を吸い込むような食い方に近いと感じています。なのでシーバスにルアーをロックオンさせるためにもある程度目立つグローやUVといったバイトマーカーが有効になってきます。以前紹介したアミパターンの釣りに似てますね。

カラーのオススメはレンズキャンディーグローベリーグローボラ

どちらもベリーのグローが大量のベイトの中からでも魚にアピールしてくれます。このあたりのお話はニンベンさんのレポートも参考にしてみてください。

 

また昨年発売したバロール90の限定カラーもテールにグローやUVのバイトマーカーを入れてあるので実績が高くオススメです!

 

イナッコボイルは今時期から晩秋まで河、川や港湾部など色々な場所で遭遇するメジャーなパターンです。難ボイルと言われますが、ツボをしっかりと押さえれば結果はついてきます。是非実戦で試して楽しんでください!