春季集中講座 苦手科目克服シリーズ
『ボトム攻略』
今回は皆様が苦手としているボトムの攻略法について自分なりの考え方と攻略法をお伝えしていきましょう。
なぜボトムなのか?
【低プレッシャー】
それは単純明快。
表層〜中層と探っていき、まったくもって反応がないときにあきらめていませんか?
実はそこに落とし穴があるのです。
週末は混雑する人気ポイントでもボトム付近は根掛り等で得てして攻めにくいもの。
意外と竿抜けポイントとなっているこのレンジを自由に攻略できたら・・・。
ここにレベルアップの秘訣が隠されています。
【塩水くさび】
特に河川ではこの塩水くさびを意識して攻略しなくてはなりません。
川を断面でとらえると表層から中層に淡水層、ボトム付近に海水層と2分されています。
これは比重の軽い淡水の下に、塩分濃度が濃く比重の重い海水が入り込むからです。
この海水層が上げ潮では上流に向かって、下げ潮では下流に向かって動いていきます。
このため、上げ潮では下の海水層が上流に上の淡水層が下流にとお互いに動きを相殺するため、流れがゆるくなったり、河口域では逆流します。
いっぽうで下げ潮では海水層は下流に向かうので、上層の淡水の流れと一致し流れは強まります。
下げ潮で川の流れが強くなるのはこのためなのです。
この塩水くさびが作り出す淡水と海水の境界面・・・これがシーバスたちの通り道となるのです。
【攻略法】
このように河川内ではボトム付近に魚の通り道があるのですが、ここをいかに攻略するかが大事になる。
一般的にボトム攻略において2つの方法が挙げられる。
◆リトリーブ
常にボトムを意識しながらリトリーブし、ルアーをボトムにコンタクトさせつつ引いてくる方法。
一般的にはロングビルミノーやバイブレーションなど一定のレンジをトレースできるルアーでボトムスレスレを引いてくる。
この際、根掛かりはどうしても避けられない。
しかし前回紹介したように、VX93MMLのようなファーストテーパーのロッド+PEラインの組み合わせであれば、フックがカキガラなどに深く刺さる前にティップを煽って、ルアーを跳ね上げることができれば外すことが可能になる。
◆フォール
メインに使われるのがリフト&フォール。
ボトムについたらロッドを上方に跳ね上げ、カーブフォールでバイトを感じる。
このとき、エギのようにロッドの角度とラインテンションを操作して、かぎりなくレベルステイに近いスローフォールを演出してやるのも非常に効果が高い。
とくにシャロー域ではこの方法でシャロースライト90とゼクスライド90を使い分けていく。
次回にはそれぞれの使い方を説明していこう。