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[テスターレポート]大石浩史Vol.6 サーフのポイントの見つけ方。その1

静岡の大石です。
今回は自分なりの、サーフでのフラットフィッシュのポイントの見つけ方を紹介します。

自分は以前にも書いたように、サーフを広範囲にランガンするのが基本スタイルです。東京湾では「車でポイント移動を繰り返す事」をランガンと呼びますが、静岡では「広いサーフを歩きながらドンドン移動していく事」をランガンと言います。

魚の居そうな所に片っ端からルアーを通して探り歩く感じです。
2キロ、3キロとランガンする事もあります。

魚の居そうな要素は2つ!
地形や水の「変化」と「ベイト」です。
この2つだけを頼りにランガンして行きます。

まず地形の変化
一番分かりやすいのは海岸線の形が変化している所。具体的にはワンドや岬、流れ込み等の地形変化は必ずキャストします。
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また足元の砂からも変化を見つけられます。

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上の写真のように、粒子が細かい砂のサーフで1箇所だけ砂利が溜まっていたり、フカフカと柔らかいサーフの中にキュッと締まった硬い所があったりします。そういった変化は周囲の流れによって生まれているので、もちろん狙い目となります。目で見える変化が少ないサーフや、ナイトゲームで重要になります。

次に水の変化
代表的な変化が「離岸流」
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岸に打ち寄せた波が集まって沖に向かって払い出す流れを離岸流と呼びます。集まった流れで周辺より深く掘られており、絶好のポイントになります。海面を観察していると、そこだけ波が立たず、泡が沖に払い出している場所があったりしたら是非キャストして下さい。

もちろん潮目や、異なる水質の境い目も狙い目です。潮目は泡やゴミが溜まっていたり、波の立ち方がハッキリ違ったりします。また澄んだ水と濁った水の境い目や、川の水と海の水の境い目も目視で確認できます。

また波の崩れ方で、水中の地形を予測できます。
基本的に、波は深いところでは割れず、浅いところに来ると割れて白波になります。海水浴をしてみると体感できますが、ドン深のサーフでは波打ち際ギリギリで白波になりますが、遠浅のサーフでは沖で白波になります。つまり白波が立ち始める所はブレイクという事でポイントになります。

他は白波が立っていないのに一か所だけ白波になっている。そんな場所はそこだけ浅くなっているということでポイントになります。逆に、離岸流の説明でも触れた「一か所だけ白波が立っていない」場所は、そこだけ深くなっているのです。下の写真はまさにそんな場所。写真中心だけ波が立っていないのが分かると思います。

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先日、この写真のポイントをキールバイブ75で攻めてみたらヒラメが食ってくれました。
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サイズこそ小さかったですが嬉しい一匹でした。

ほんの少しの変化でも魚はついてる事が多いので、とにかく「少しでも周りと違う」、「怪しいな」って思ったら投げてみています。

 

2つ目の要素はベイト
地形や水の変化も無くても、フラットフィッシュがベイトに付いている事が往々にしてあります。ベイトが浜に打ち上げられている、水面でピチャピチャと跳ねている、群れで泳いでいる、ナブラが起きている、フックに掛かってくる・・・少しでもベイトが確認出来ればチャンスはあります。しばらく粘る価値はあると考えています。

夏の暑さも和らぎいよいよ秋のハイシーズン目前となりました。
皆さんも座布団ヒラメを狙って頑張ってください。

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サーフのポイントの見つけ方。その2

サーフのポイントの見つけ方。その3