ケイノンスタッフの田辺です。
前回までのレポートで紹介したように、KEINONテウシーダは極小のアタリを感じられ、ビタ止めができるように極柔カーボンソリッドティップを採用しました。
カーボンソリッドを採用することで、張りを持たせつつアタリを取りやすいアクションになったのですが、カーボン素材特有の高反発性がアタリのタイミングを短くするという欠点に直面してしまいました。本当に色々と試しましたが、この欠点を補うセッティングや釣り方がなかなか見つからず、開発は暗礁に乗り上げてしまいました。
この難局を打開するキッカケとして発見したのが「グリップテンション」でした。
当初、私はゼロテンションをキープする為に船の上下に合わせてティップを上下させるようにロッドを操作していました。
しかし、ロッドを操作するのにグリップをしっかり握るため、力の逃げ場がティップにしかない状態になります。こうなるとビタ止めをしたくてもティップが収束しにくいのです。
私は、その対策としてタタキの後にティップのバタつきを素早く止める為に、ほんの少しだけラインにテンションをかけていました。しかし、わずかのつもりのテンションが自分の意図した以上に力が加わってしまい、リアクションで触って来たイカのアタリを逃してしまったり、スッテに不自然な動きが加わってしまいアタリ自体が出なくなることもしばしばあったのです。
様々な試行錯誤を繰り返し、遂に活路を見出しました。それはティップのバタつきを違和感なく抑える為に「力を抜く」という逆の発想でした。
タタキの後に、下の写真のようにリールを握り込まずに、親指と中指でリールを軽くつまむ感じで持つのです。
そうするとつまんだ所を支点(下図の赤い三角)にロッドがシーソーの様に動き、ロッド全体でティップを収束させてくれる様になったのです。
このグリップテンションという全く新たな着眼点のおかげでテウシーダの開発は再び前に進んでいきます。
KEINON report.01 ゼロテンロッド誕生の経緯
KEINON report.02 カーボンソリッドティップという選択
KEINON report.03 カーボンソリッドティップの欠点
KEINON report.05 グリップテンションの更なるメリット
KEINON report.06 ゼロテンロッドのウエイトバランス