REPORT

KEINONレポート Vol.6 ゼロテンロッドのウエイトバランス

ケイノンスタッフの田辺です。
マルイカのゼロテン釣法における新しいアプローチ「グリップテンション」の発見で様々なメリットが生まれたことを前回までのレポートで紹介しました。

①ビタ止めがしやすくなる
②アタリの反応速度の向上
③ゼロテンションの維持

しかし、③のゼロテンションの維持に関しては、前回のレポートで説明したようにティップが目線より下がってしまってラインとティップの角度が開き過ぎてしまったり、船の上下に追従しない場合も多いというデメリットがありました。

 

その解決策として思いついたのがウエイトバランサー

ルアー釣りならいざ知らず、沖釣りのロッドでウエイトバランサーを装着したロッドは殆ど聞いたことがありませんでした。しかし試してみると、まさに最後のピースがハマったような感覚でした。

当初は上の写真のような、ちゃんとしたウエイトバランサーではなく、仲間内ではマイナスドライバーをグリップエンドに装着してバランサー代わりにしていました(笑)

 

しかしバランサーの恩恵は絶大で、グリップテンションを緩めて持っていれば、船の上下に合わせて自動的にティップが上下するようになりました。さらに「仕掛けとラインにかかるテンション」と「ティップ自体の重量」を、リールシートを支点にリアウェイトで相殺すればグリップに余計な力を掛けずティップとラインの角度を適正に保つことができるようになりました。

あれだけ集中力を注いでいたラインテンションとロッド角度の調整を、意識せずにベストポジションに保持できるようになったのです!

さらに「しゃくって緩める」を繰り返すタタキを行う際にも、緩めた瞬間にロッドがベストポジションに来るようになりました。

そして正規のバランサーを採用するメリットがウエイトを調整できることです。

深場、浅場など使うリールの大きさに合わせてウエイトを調整が出来ます。それ以外にもご自分の好みに応じて重心の位置を変える事も可能です。

 

 

曲がりとハリが共存するカーボンソリッドティップの採用。その素材の長所を活かしつつ短所をカバーするグリップテンションというアプローチ。そして最後のピースであるバランサーこれら全てが融合した結果、テウシーダ165はこのような特徴を獲得しました。

①常にベストポジションで叩きが決まる

②ティップのバタつきが素早く抑まりビタ止めできる

③ゼロテンションを楽にキープできる

④微細なアタリに即アワセができる

着底からタタキ、そして即アタリを掛けていく先進のスタイルにベストマッチしたロッドが完成しました。それは私がゼロテン釣法にチャレンジした当初に抱いた想いをまさに実現したロッドでした。

誰でも

ストレスなく

ゼロテンでアタリを取れる竿が欲しい

 

ゼロテン釣法に興味がある方、そして私のようにチャレンジして苦い想いをした方にこそ使ってもらいたいロッド。それがテウシーダです。年内には発売できそうです。是非手に取ってゼロテンにチャレンジして頂ければ幸いです。

 

KEINON report.01 ゼロテンロッド誕生の経緯
KEINON report.02 カーボンソリッドティップという選択
KEINON report.03 カーボンソリッドティップの欠点
KEINON report.04 グリップテンションという発想
KEINON report.05 グリップテンションの更なるメリット