REPORT

井上友樹のランカー通信vol.10レクシータ開発秘話

皆さんこんにちは。井上友樹です。
二年の時間をかけて完成したレクシータ99がようやく発売となります。

正直お値段は…高いです。

『この不景気でこんな高価格ロッドが売れるのかな?』

と心配していましたが嬉しい事に予約が殺到。
生産数を上回ってしまいそうな勢いで僕自身びっくりしています。

さてこのレクシータ99ですが、一切妥協する事なく作り込みました。
フィールドに通い込み過酷なテストを繰り返し、ようやく満足いくロッドに仕上げる事が出来ました。

そもそもこのロッドは房総半島や三浦半島での磯マルゲーム、房総半島での低磯のヒラスズキゲームをメインに考えた上で開発がスタートしましたが、様々なフィールドでテストを重ねた結果、色々なシチュエーションで有効なスペシャルロッドに仕上がりました。

『レクシータ99の特性』

従来使用されていたパワーロッドはブランクスの強度こそ強いものの、重くてだるいロッドがほとんど。
そういうロッドを使用していると大雑把な釣りになりがちです。

僕が目指したのは、
?90アップのランカーシーバスから楽々主導権を奪えるブランクスパワー
?7〜8センチのバイブレーションや9センチサイズのトッププラグも使用可能な繊細さを兼ね備えたロッド。
?1日振り続けても全然疲れない軽さと軽量感を体感出来る抜群のロッドバランス。
?16〜28g前後の外洋周りで多用される重さのルアーが一番操作しやすく飛距離が伸ばせるロッドバランス。
?遥か沖でのバイトも確実にフッキングに持ち込めるファストテーパーの高感度ブランクスの要素を持たせながらも、魚がかかるとロッド全体が強いバネのように魚をホールドし、バレを軽減する可変レギュラーテーパー
魚をかけるまでに有効なファストテーパーの要素と、魚がかかったら強引なファイトをしてもバレにくいレギュラーテーパーを融合する事に成功。
?よく使用されるST46やSPMHの4番サイズのフックでも問題なくファイト出来るロッドバランス。

上記した要素をすべてクリアするのは大変でした…。
だから二年もかかったわけですが(笑)

レクシータ99には上記した必要要素を全て詰め込んであります。
従来のパワーロッドと比較したらその差は歴然。
こんなに使いやすいパワーロッドを僕は他に知りません。

『レクシータ99が威力を発揮するフィールドとターゲット』

房総、三浦エリアの磯マルゲームとヒラスズキ以外に有効なシチュエーションはサーフからのヒラメゲーム。
僕が多用する12〜14センチサイズのミノープラグや20〜28gのバイブレーション、30〜40gのメタルジグ、ヘビーシンキングミノーを使用したヒラメゲームには抜群の相性を誇ります。
手前のブレイクについたヒラメを狙うにはロッド性能の差は正直あまり出ませんが、沖攻略になると話は別。沖でのショートバイトを感知出来るティップ感度と遠投力を兼ね備えたレクシータ99は僕のヒラメゲームの世界を変えてくれました。

簡単に釣れた一昔と違い、今はアングラーが増加し簡単には釣れなくなったヒラメゲーム。だからこそレクシータ99の遠投力と抜群の操作性が今まで獲れなかった一枚を引き出してくれます。

サーフからのヒラスズキや砂マルゲームにも最適。
四国エリアの砂ヒラゲームでは80センチオーバーを何本も捕獲。アカメもキャッチしました。外洋エリアの砂マルにも抜群の威力を発揮します。

また、伊豆七島でのショアからの5〜8キロサイズのワラサやマダイ狙いでも圧倒的な威力を発揮しました。

次回はもう少し踏み込んだ内容のレポートをお届けします。