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[テスターレポート]大石浩史Vol.45 低水温期のヒラメ攻略法

静岡の大石です。
暖かくなってきましたが、遠州サーフはまだまだ厳しい状況です。

2月、3月は水温が下がりヒラメの活性が低くなり簡単に釣れるヒラメが少なくなります。なので12月にレポートで紹介した丁寧なローテーションをはじめ、巻き方、アクションの付け方を変えたりとあれこれ試さないと魚に出会る確率はなかなか上がりません。

 

そんな季節に自分が注意している攻略法?を紹介します。

まず、釣れない時、渋い時は総じてヒラメの活性が低いと仮定して動きます。そして特に注意するようにしているのがリトリーブスピードレンジです。

ヒラメは活性が高ければ、ルアーを追ってバイトします。一方で活性が低くなるとそこまでルアーを追わなくなる傾向があると考えています。

なので、少しでも追いやすいように、魚にしっかりとルアーを見せるイメージスローに巻いています。

①まずはミノーから
アストレイア127F-SSRフルフロウ120Fなどのミノーを、流れに乗せながら漂わせるイメージでスローリトリーブします。

これで反応が出れば、結構ラッキーです(笑)ポイントの水深にもよりますが「ミノーのレンジに出てくる活性がある」なんて推測をしちゃったりします。

②次はぶっ飛び君95Sを投入
もちろん飛距離も武器になるのですが、やりたいのは「ボトムベッタリをゆっくりと攻める!」事、つまりレンジを下げる事が狙いです。

先ほどの「活性によるルアーの追い」と重複しますが、活性が低いヒラメは自分の近くを通るルアーにしか反応しない事が多いと感じています。ヒラメがルアーを追わないなら、追わなくても良いようにヒラメの近くにルアーを通すイメージです。

③その次はドリフトペンシル110のフォール
ドリフトペンシル110はぶっ飛び君95Sに比べてフォールが遅いので、長い時間フォールでルアーを見せられます

そして、リトリーブすると「ルアー=泳ぐベイト」ですが、フォールの場合は「ルアー=弱って落ちてくるベイト」になります。低活性で動くのが億劫なヒラメにとって、泳ぐベイトに比べて落ちてくるベイトは逃げる確率が少なく捕食しやすいはずです。

ただ、線の釣りではなく、点の釣りになるので①②に比べて手返しが悪くなります。なので、③は明らかな地形変化や「ココ!」というポイントで繰り出します。

「離岸流を撃っていた先行者が帰った」なんてシチュエーションでも有効ですよ♪

 

と、ここまで低活性のヒラメには「魚の近くをスローに」と説明してきましたが、じつは大型のヒラメにも効くんです!!

自分の経験では60cmオーバーのヒラメの8割はスローリトリーブでの釣果です。

シーバスなどの他のフィッシュイーターと同様で、大型は「余計な体力を使わずに簡単に捕食できる」という傾向なんだと思います。

「バイトが無い=魚が居ない」ではなく、「魚は居るけどバイトしてこない」と仮定して、レンジやスピード、アクションを探っていくように心がけています。

「渋い時こそスロー」是非試してみてください

厳しい季節ですが座布団サイズが狙える季節なので通ってみてください。