こんにちは。プロスタッフの前田です。
さて現在開発が大詰めのバロール130。
ハイシーズンに発売出来るように開発を進めているわけですが、バロールに限らずルアーを開発する際に行うのがテスト。
まず、ルアーを開発する際に最初にやる事が、そのルアーのアクション・レンジ・コンセプト・使うシチュエーション・メソッドなどを明確にイメージすること。それを開発に伝え、サンプルを作ってもらいます。
そのサンプルとイメージの差異を確認するのがテストなんです。
でもテストってどんな事してるの?
って気になりますよね。という事で、今回はバロールシリーズを開発する際にどんなテストをしているかを簡単に公開してみたいと思います。
【どんな事をやるの?】
大まかに分けて3つ。
・アクションテスト
・キャストテスト
・実釣テスト
アクションテストは名前の通り、上がってきたサンプルのアクションを確認するテストです。
開発サイドは僕の希望を色々な視点からアプローチし、様々な形状のサンプルを作ってくれます。下の写真はバロール90開発時のサンプル達。左から2番目のモデルがベースになってバロール90が完成したのが分かると思います。
こんなサンプル達を色々なリトリーブスピードでアクションやスイム姿勢、レンジを確認します。ロッド操作時の動き、フォールスピードや姿勢、ロッドポジションによるレンジの変化なども細かくチェックしていきます。
当然、一発でイメージ通りのアクションに仕上がっている事はありません。アクションは感覚的なものが多く言葉にするのが難しいので、開発サイドに自分のイメージを共有するために、サンプルのフックやリングを付け替えたり、ウエイトを貼ったりして理想のアクションに近づけたものを開発にフィードバックしていきます。
以前のレポートで紹介したバロール90のチューニング(その1、その2)などは、この過程で産まれているのです(笑)
バロール90の開発では「アクションの切り替わりの割合」、「テールスライドの幅」、「アクションのピッチ」などが言葉で表現しづらく、かなり苦労をしました。
バロール130はバロール90というベースがあるぶん比較がしやすいので開発開始から一気に進めた理由の一つですね。
ちょっと長くなったので、キャストテスト以降は次回に紹介します。