2012年夏、遂に発売されるエクリプスのスピードハウンドシリーズ。開発秘話第3弾はSPD85ML。
橋脚やせまい運河筋で取り回しの利く長さのSPD85ML。その最大の特徴はジャークやトゥイッチといったロッドアクションを中心とした使い方に長けている。
近年のハイプレッシャー化が進む中、ミノーのトゥイッチやジャークアクションなどの必要性が非常に高まっている。しかし、元来シーバス用ロッドの多くは“のせ易さ”や“バラシにくさ”に主眼をおいて開発されているため、せっかくロッドを激しく動かしても、ブランクスが吸収してルアーの動きがままならない。
そこで着目したのがトゥイッチやジャークというロッドアクションを多用するエギングロッド。あの重いエギをヒュンヒュンと飛び跳ねるように動かせるファーストテーパーの利点を追究、それをシーバスロッドにフィードバックしたのがこのSPD85MLなのだ。
ビーフリーズ78Sなどの小型ミノーの首フリダートもなんなくこなし、まさに自分の腕感覚のロッドとして仕上がった。そのため、ショートロッドでありながらその汎用性は非常に広い。干潟のディゲームなどで、シャローミノー以外にソバット80やX80で船道の矢板を撃ってランカーサイズを引き出すなどの小技も得意中の得意。また、河川のディゲームでもスライトエッジのダーティングやシェイキングリトリーブによるヒラ打ちアクションでもその操作感は疲れを軽減してバイトを増やす。また、水温が高い時期のイナっ子ボイルではジャイアントドッグ?などのペンシルベイトを非常にクイックに動かせるのだ。
しかもショートロッドにありえないハードなバットパワーも大きな魅力。これはワンランク上の長さのものに匹敵するバットパワーを秘めている。港湾部や都市河川で橋脚や台船の下などのキワドイところで掛けてしまった魚を、瞬時に引き寄せることができるのだ。
さまざまな状況下で威力を発揮するハンドリングテイストのロッドSPD85ML。
テクニカルなゲームを追究したいアングラーにぜひ試していただきたい。