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ヒデはやしの部屋Vol.26 マットクリアの威力

みなさん。こんにちは。
年も明けて連日、氷点下を記録する極寒の日々、みなさまいかがお過ごしでしょうか(爆)

さて今回は低水温期の必勝カラー『削り出しクリアー』についてご説明しましょう。

日に日に寒さが激しくなるなか、魚たちの活性も著しく下がります。

そんな渋々のシーバスたちに口を使わせるカラーがマット系のクリアなんです。

渋いときにはクリアーを使え・・・とよく言われるのですが、一口にクリアー系といっても大きく分けてアピール系クリアとナチュラル系クリアの2種類に大別されると考えています。

アピール系クリア
これはクリアーの光の透過度が高いタイプ。わかりやすくいうと、ボディ越しに向こう側の景色がはっきり見えるヤツです。

このタイプを水中で見ると、実はボディ内部にたまった空気が銀色に光って実はかなり目立つんです。個人的にはこの手のクリアーはホロやシルバー系同様、目立つカラーとの認識をしてます。

アストレイアでいうとルナティックコーラルやミラージュベイトがそれにあたります。ボディ内部の乱反射を助長させるべく、サイドにホロやクリアーホロを配置してさらに乱反射を引き起こすんです。なのでこの手のクリアーはタダ巻きはもちろん、ジャークやトゥイッチなどの早いアクションでも実はアピールするのは意外と知られてないんです。

ナチュラル系クリア
これが今回のテーマ「マットクリア」。透過率が低いため、透かしてみるとボウッとかすんで見えるだけの地味なクリアーです。はっきりいうと広範囲にアピールはしません

この地味さが周囲の水に溶け込むため、目立たない=保護色なんです。水中の半透明のベイト全てに言えるのですが、内部が水で満たされているため、実際には泡のようなギラギラ感は全く無く、あくまで半透明なのが多いのが事実です。そこでこのマットクリアーが威力を発揮します。

なかなか人気が出ないのでレギュラーカラーではラインナップされないので、ノーマルカラーをカッターで削って、敢えてマットクリアーにして使用してたほどです。

このカラーの強みは透明度の高いシャローでデッドスローに引いても見切られずに、深いバイトを得ることができます。

まさに、激澄みで視界がきく状況では非常に見切られにくい効果を発揮してるワケです。

そんなマットクリアーを再現したのがこの春に限定発売するゴーストミラージュという新色。
フィッシングショーでも展示するのでご覧いただけると幸いです。

「今日はなにやっても全くダメだ・・・」
と思うときがあったらぜひこのカラーをキャストしてみてください。

貴重なワンバイトを引き出してくれるハズです。