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【スタッフレポート】大槻 辰也 vol.24 「私の日本海キジハタ釣行時のポイント選定について」

皆さん、こんにちは!スタッフの大槻です。

今年も好調だった日本海キジハタロック

 

なかなかキジハタが釣れないと言われるので今回は、私が日本海主に山形でキジハタロックをする時に重要視している事を書きたいと思います。

 

 

ロックフィッシュ全般に言えることですが、狙いを定めて釣り人側からキジハタが居る所にルアーを送り込まないと釣れません。

 

エサを追って回遊していた、投げた所が偶々回遊ルートだったなど偶然釣れることもありますが、数やサイズを伸ばそうとするならば、しっかりと狙いをつけないといけません。

 

先ずは時間帯、朝マズメや夕マズメはキジハタの活性が高くなり釣れやすいタイミングですが、夜の間もエサを求めて動いている個体が多いので日中と比べると釣りやすい時間帯です。

 

次にエリアですが、マズメの時間が短かったり一瞬で終わってしまったりすることもあるので、最初は磯場よりも外してもリカバリーしやすい漁港などの堤防をおすすめします。

 

漁港なら暗くなっても足場がいいから磯よりは安全ですし、キジハタは外灯に着く習性もないので常夜灯がなくても大丈夫です。

 

どんな漁港や堤防がいいのかというと、大体の場所に生息しているので重要なのは釣りやすいスポットの多さです。

このエリアだったらエサが取りやすいから入って来るだろう、このピンスポットなら条件が重なってるからキジハタが着くだろうと条件にあてはまる場所を選定します。

 

その条件とは優先度順に①海藻②底質③流れ④水深です。

 

①の海藻ですが、大規模な海藻地帯でも1本づつぽつぽつと生えていても構いません。

海藻があることによって、エサとなるエビや小魚の住処になるのでキジハタがエサを取りに入って来る確率が高いです。

ホンダワラなどのがっしりとした海藻ならそれ自体がストラクチャーになるので居着いていることもあります。

 

海藻なら縦に伸びているので手早く探っても見つかる確率が高いですし、明るい内に目視で見つけておけば、海藻の周辺を細かく探れるのでマズメ時間を無駄なく使えます。

 

②の底質ですが、海藻があるからといって砂地だけでは釣れません。

ロックフィッシュなので、根でも漁礁でもケーソンでもいいので硬い所が必要です!

実際は一番重要ですが、見つけやすさ・絞りやすさからすると海藻には勝てないので釣り的重要度で二番目です。

 

日中潜んでいる場所やエサを取りに入って来た時に止まる場所など硬い所も重要です。

海藻の隣にある岩や、海藻の生えたケーソンがあればかなりの高確率で居着いているか、回遊して来ます。

 

③の流れですが、いる場所というよりは時合い・食い気の立ち具合いに繋がります。

流れが強すぎても釣れませんし、まったく動いてないのもダメで

感覚的な話になってしまいますが、丁度いい強さになったタイミングや潮が動くときや止まる寸前の変化などで時合いに入ることが多くあります。

 

同じ場所で釣りをしていて唐突にバタバタと釣れ出した時は大体は、流れや潮が変化した時でした。

 

朝夕の分かりやすいマズメ時の時合い以外だと、釣り人側から分かりやすいのが流れの強弱の変化だとおもいます。

急に食い気が立つことも多いキジハタなのでいいタイミングを逃さない様に流れの変化に敏感になることも重要です。

 

最後の④水深ですが、深さといっても釣りする場所が深いか、もしくは深場隣接エリアなのか、全体的深いに越したことはありませんが、そんなに都合のいい漁港や堤防が何か所もありませんので立ち位置自体は浅くても近くに深くなっている場所があれば大丈夫です。

 

ストラクチャーがあれば水深20〜30cmでも釣れる魚なので、立っている場所が水深何センチだろうと気にしません。

キャストした先に3m前後の水深があれば十分に釣れると思っています。

 

釣り場が浅くても海藻や岩礁帯、流れがあれば、浅い側を餌場として深い方から入って来る個体もいるので、明るい時間帯にキジハタが好みそうな場所で反応が無くても夕マズメになると急に釣れ出す事もかなりあります。

 

上記で書いた①海藻、②底質、③流れ、④水深がそろう場所があれば間違いなくキジハタのストック量が多いポイントです!

 

時合いを逃さなければ確実にキジハタを釣ることが出来ると思いますが、投げるルアーも重要です!

サイズは選べなくなってしまいますが、パンチングシュリンプ2.5は間違いなく釣りやすいワームの一つです。

3.3は寄せる力はありますが、漁港や堤防など人的プレッシャーも多くスレやすい場所では2.5インチをおすすめします。

 

 

カラーとしては、キジハタの鉄板色UVカラーのUVパンプキンオレンジソリッドレッドなどが状況にあまり左右されずに安定して釣れるカラーだと思います。

 

リグは、5~14gのテキサスリグかフリーリグを根掛り具合や海藻の密度で使い分けています。

ベイトタックルの場合は、7gをベースに浅かったり、流れが緩い時は5g、遠投や流れが早い時は10g、10gで対応出来ないときは14gと分ければほとんどのシチュエーションに対応出来ると思います。

 

ホンダワラの根元に着いている事が多いのでちゃんとボトムまで落とせる重さで最も軽いシンカーを使うのをおすすめします!

 

パンチングシュリンプ2.5を使う時のフックはスーペリオ Coフック#3です。

#3サイズでH~XHクラスのロッドパワーに耐えられて、刺さりもキープ力もあるフックは中々ないのでCoフックがマストです!

 

私の推奨タックルは、アクシアトラック ATRC-77Hに100番のベイトリール、PE1.2~1.5号にフロロリーダー20lbです。

 

ATRC-77Hは、ティップを少し柔らかめに作ったのでキジハタロックにもピッタリなロッドに仕上がっています!

庄内の漁港であればそうそう40後半のキジハタは出ないので、20lbのリーダーを組めば負けることはほぼありません。

 

 

今シーズンは終わってしまいましたので、来シーズン、沢山のキジハタが釣れるように参考にしていただければ幸いです!