こんにちはニンベン仲村です。
前回は私がショートロッドにハマるキッカケとオベリスクの開発経緯を書かせて頂きました。
今回はオベリスク77MMLグラディウスとオベリスク80Lレイピアの機種ごとの特徴を書きたいと思います。
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●Obelisk 77MML Gradius
「操る楽しさ」と「パワー」を追求したモデル。軽量性、操作性、感度に加え、充分なパワーと粘りを持たせたセッティング。大型魚とのファイトはもちろん、重量級ルアーにも対応する汎用性を持ち合わせる。またハリのあるティップはキャスト精度を高め、ロッド操作でキレのあるアクションを生み出す。
Length:7.7ft Weight:106g Lure Max:30g Line Max:30lb
記載の通り、シーバスロッド(しかもショートロッド)としてはオーバー気味のパワーを持たせています。それには幾つかの理由があるのです。
シーバスを狙うスタイルは人それぞれですが、個人的に実戦で一番辛いのはパワー負けして魚を逃がす事。消波ブロックやカキ殻、橋脚などの障害物、そしてそこに当たる流れの反転流…大型シーバスほどシビアな場所に着く事が多いのは周知の事実。そんな場所で大型シーバスを掛けて、ドラグを引き出されてズリズリ…(T_T)という悲しい経験はもうしたくないのです。
掛けた魚を障害物から引き離す、流れから引っ張り出す、大型とのファイトで魚に主導権を渡さないのは非常に重要な事。そしてボートならともかく、陸っぱりではショートレングスだからこそ、足元のストラクチャーに突っ込む魚を止められるバットパワーが必要不可欠だったのです。
春のボート磯マルではヒレピンのマッチョなランカーをグイグイ寄せてくれました。
そして先月、雑誌ザ・シーバスにも掲載されましたが、河川のイナッコパターンでもベイトを飽食したナイスサイズの激しい抵抗を余裕で捻じ伏せられました。
青森や宮城のイベントで展示した際は、そのパワーから「クロソイにもイケル」と評判でした(笑)大型のクロソイのファーストダッシュは鋭く重く、通常のシーバスロッドではパワー不足な事が多いのですが、東北のアングラーから太鼓判をいただき非常に嬉しかったです。
秋のハイシーズンはコノシロや落ち鮎などの大型ベイトに対応するために15cm級の大型プラグを使用する機会が増えてきます。大型シーバスに対応するパワーを持たせたならば、それに見合うルアーを扱える必要があったんです。その為に9フィートクラスと同等のサイズのガイドを使用しているのです。
しかし、パワーとハリを持たせる事でデメリットも生まれてきます。
小型・軽量ルアーをキャストする時は、ブランクが曲げづらく飛距離が出にくいのです。そしてバチ抜けやアミパターンなどのショートバイトを弾いてしまう事が多いのです。ラインスラッグを作れればバイトの弾きは軽減できますが、強風下だと難しかったりします。
そのデメリットをカバーするのがオベリスク80MLレイピアなんです。
●Obelisk 80ML Rapier
「操る楽しさ」と「感度」を追求したモデル。腕の一部と錯覚するような軽量性・操作性に加え、小口径ガイドの搭載で流れの変化やショートバイトを感知する超高感度を獲得。そのうえでMLクラスのバットパワーを持ち合わせる剛柔一体のロッド。
Length:8.0ft Weight:109g Lure Max:24g Line Max:22lb
記載の通り、感度を追求したフィネスよりのモデルです。
大型プラグをドリフトさせたり、バイブレーションを速巻きしたり…こんな釣りだけで成立しないのがシーバスフィッシングの面白さ。
産卵後のバチ抜けやアミなどシーバスの吸い込みが弱いパターンでも弾かずに追従するややソフトなティップ。このティップは小型・軽量プラグの使用に対しても、程良くブランクを曲げキャスト性能を飛躍的に上げています。そして柔らかすぎない絶妙なセッティングで操作性を両立しています。
小口径ガイドの搭載により、ついばむようなショートバイトや僅かな流れの変化、ルアーのアクション変化をアングラーに伝えてくれる高感度を実現しました。感度が上がっているので普通のバイトが強く感じて気持ちいい!なんてメリットもあります(笑)感度が上がれば水中の情報量が増え、より緻密な攻略が可能になり出会える魚が増えますよ♪
オベリスク80MLレイピアはフィネスよりのモデルと説明しましたが、9フィートのMLクラスと同等のパワーを持たせてあります。77MMLグラディウスのようにランカーをグイグイ寄せるパワーはありませんが、ランカークラスにも対等に渡り合えます。ソコソコのパワーを持つロッドでフィネスな攻略が出来るのは感度のおかげなのです。
干潟でキャッチした70cm弱は全く問題なくランディング
緩い流れを見つけてデッドスローリトリーブでバイトを引き出しました。
先月のボート釣行では少し細いですがランカーも普通にキャッチできました。
これも緩い反転流と流れの合流にランドラゴ90Fを漂わせてキャッチ
23gのランドラゴ120Fも普通にキャストできます。
牡蠣瀬の上をランドラゴ120Fでドリフトさせての一尾
どちらも軽量性、操作性、感度というショートロッドのメリットは存分に味わえます♪
優等生で使いやすい80MLレイピア
じゃじゃ馬ながら無理が効く77MMLグラディウス
皆様はどちらがお好みでしょうか?
近日中に店頭に並ぶので是非触ってみてください♪