REPORT

[テスターレポート]丸山政寅Vol.41 磯のポイントの探し方②

石川県の丸山です。
前回に引き続き自分のライフワークである『磯のルアーゲーム』のポイントの探し方を紹介します。

前回は
①エリア選択(大きな視点)
②ポイント選択(中くらいの視点)
を紹介しました。

今回はそれに続く③ポイントの絞り込みを紹介します!

③ポイントの絞り込み
ポイントに到着し、釣りを開始する時にポイントを絞り込んでいきます。

結論から言ってしまうと「払い出しを探せ」です。

②にも登場した「払い出し」とは何なのか?

払い出しとは波の影響で発生する強い流れで「カレント」とも呼ばれたりしています。サーフの「離岸流」と近いものです。

波の大きさやリズムは一定ではなくウネリ、風、地形など様々な要素によって絶えず変化するものです。これは徳島県の松本真吾テスターの教えですが

『大きな波によって打ち寄せられた水は、

    必ず高い所から低い所に流れる』

その流れは収束して強い流れになります。これが「払い出し」です。

遊泳力の低いベイトは急に現れる強い流れに動きを制限されたり流されたりします。

ここまで書けばもうお分かりですよね?

シーバスや青物は払い出しに翻弄されるベイトを捕食しているんです。回遊性の高い青物は払い出しに依存しない場合もありますが、ストラクチャーに身を潜めてベイトを待ち伏せする丸スズキやヒラスズキは、払い出しに絡むポイントの実績が必然的に高くなります。

つまり、「払い出しを見つける=ポイントを絞り込む」という事に繋がります。

なのでポイントに到着したら、波をしばらく観察しましよう。

そして大きい波が来た時に「どこに払い出しが発生するか?」をチェックします。

同時に「波の最大サイズがどのくらいか?」「魚を掛けたらどこでランディングするか?」を確認して立ち位置を決めましょう。

20170622maruyama

 

最後に払い出しを攻める時の注意点です。

◆波待ちをしましょう
シーバスや青物は払い出しが発生する場所を知っていて、そこの近くに身を潜めています。そして払い出しの流れを利用してベイトを捕食しています。

しかし払い出しはいつでも発生しているワケではありません

払い出しが発生していなくてもシーバスや青物は、同じ場所に居るんです。そして、よっぽど活性が高くない限り、払い出しが出ないとバイトしてきません。払い出しが無い時にルアーを通してしまうと、ルアーを覚えられてしまうばかりかプレッシャーを掛けてしまうことにつながります。

無駄なキャストをせず、ウネリや大きな波が来るのを待って、払い出しが発生しているタイミングでルアーをキャストする事が重要になります。これを波待ちと言います。

◆スローなアプローチ
磯で釣果に恵まれないアングラーの多くは、グリグリとルアーをリトリーブしている傾向にあります。

「手元にブルブルとアクションが伝わってこないと心配」

「日中は速く巻かないと見切られそう」

話を聞くとこんな意見を良く聞きます。しかしシツコく説明しているように、シーバスや青物は「急に発生する強い流れに翻弄されるベイト」を狙っています。

ミディアムやファストリトリーブでグリグリとリトリーブしていると、払い出しが発生していない時は良いのですが、肝心の払い出しの強い流れに入るとルアーが動き過ぎてしまいバイトしてこない事が多々あるんです。

払い出しの流れの中にルアーが入ると、スローリトリーブやリトリーブを止めてもルアーは弱ったベイトのように程良く泳いでくれます。自分はスローリトリーブを基調に、ルアーが払い出しの流れに引っ張られ始めたらリトリーブを止めたり、テンションを抜いてドリフトのように流し込んでいくというメソッドを多用します。そうすることで払い出しに翻弄されて流されるベイトを演出できるのです。現在、自分が開発を手伝っているミノーもこういった払い出しの攻略に最適の性能を持っています。

とにかくアプローチの基本は「スロー」です!

◆流れの強さに応じたルアーの使い分け
払い出しの流れの強さに応じてルアーを使い分ける事も重要です。
スローでもアクションするルアーを払い出しに入れてしまうと泳ぎ過ぎてしまいます。

自分の場合、払い出しの流れが強ければドリフトペンシル110やアストレイアシリーズのフックを#3に変更してアクションを抑えたりして程良いアクションで泳ぐようなルアーチョイスをします。逆に流れが弱ければ、デッドスローでもアクションするアストレイア127Fハイビートのようなルアーが活きてきます。

 

2回に分けてエリア選択からポイント選択、ポイントの絞り込み、最後に払い出しの攻め方まで長々と書かせて頂きました。

磯は他のフィールドに比べてエントリーやランディングの難しさなど、たしかにハードルは高いです。しかし、そのハードルを越えてキャッチした1尾の嬉しさが、また僕の足を磯に向けるのです。

磯に興味のあるアングラーは是非試してみてください!

20170616maruyama03