今回は、5月に発売されたエアオグルエクリプスチューンについて、裏ワザ的な使い方も含め実戦での使い方の一例を説明します。
【AirOGRE85S+】
まずはコイツの出番。
ノーマルに比べてテールのフリ幅を押さえてロールを強めに設定しているので、都市河川や干潟などのフラットな水面のポイントでサーチベイトとして使えるのがポイント。
まずはタダ巻きで使ってみる。
闇夜や濁りが強いときはシルクミラージュ&ダブルチャートキャンディ。
橋脚の明暗部を攻める場合、奥の暗がりに流し込みたいときには暗くなればなるほどグローが怪しく輝くシルクミラージュ、明暗の境を出たり入ったり攻めるときにはチャートのアピールとシマホロのギラつきの強いダブルチャートキャンディを使う。
また、澄み潮や、日中など光量の強いときに効果を発揮するのが紅蓮イワシ・デッドリーコノシロ。
ギラギラと幅広のフラッシングで広範囲にアピール。この時、ストップ&ゴーやスロー&ファストのようなリトリーブ変化によるイレギュラーなフラッシングが効果的。サイドのフラッシングとベリー&バックのクリアーカラーが点滅してブレードのような効果となるのだ。大き目のボディサイズにもかかわらず、見切らせずにいかにバイトに持ち込むか・・・。そんな事を追求して作られたカラーとなっている。
そして、究極に手ごわい満月の澄み潮。
あらゆるものが見切られてしまうこの状況で、絶対の信頼をおくのがゴーストクリアー。
光を透過しながら、内部のエアルームと表面のクリアーミストパターンで光を弱弱しく乱反射する。これを逆手にとって、掟破りのファーストリトリーブもおもしろい。左右にイレギュラーにボディを激しく振りながら、広範にアピール。通常なら見切られてしまうが「そこに何かあるけど、よく見えない・・・」そんな正体不明なファジーな感じがおもわずリアクションを誘発してしまう。ベタナギ、激シブで打つ手ナシのときはぜひ試していただきたい。
【AirOGRE85SSP】
85S+で一通り探ったらあとはコレ。今、使っていて楽しくてしょうがないのがこのSSPセミサスペンドモデル。
セミサスペンドについての詳細はコチラ。
まずこのモデルのフックセッティングはリング#3&フック#4。この状態で釣り場についてからポチョンと放り込んでみる。サスペンド気味かスローフローティングなら塩分濃度が高め、スローシンキング気味なら塩分濃度は薄めと考える。
◆表層から中層までドリフトで広範囲を攻め倒したい時
ややスローシンキング仕様にするのがベスト。ゆったりとした河や潮の流れにのせて、ダラダラと流し込んでいく時に、浮かび上がってしまっては表層しか探れないからだ。
この時、ポチョンと放り込んだルアーがスローフローティング気味になっていた場合どうするか?
おもむろにS+の#4リング&#3フックを取り外し、つけかえちゃいます。すると若干ウェイトが増す分、サスペンド&スローシンキング仕様になるはずです。それでも浮く場合には?はずした#3リングを付けちゃいましょう。
つまり、通常オモリを貼ってウェイトバランスをとる所をフックやリングで調整しちゃうんです。ただし、装備されているSP−MHは非常に鋭いので指にささないように気をつけてください。
◆シャローの牡蠣ガラ帯やブレイクなどでボトム付近を重点的に攻めたい時
上記の逆のパターンだが、根掛かりが怖い。そんなときにはスローフローティングからサスペンド気味にして使いましょう。#4フックを#5に落としたり、ヒゲもやしチューンなどでウェイトダウンを試みます。また、流れが強いところでは太目のリーダーを付けることで抵抗をうけて浮力が発生するので考慮してみてください。
このメソッドではボトムにゴツゴツルアーがあたった瞬間、ラインを張ったまま、ロッドをやや上に向け、ラインがボトムを拾わないように配慮します。そのままフカセ釣りやフライフィッシングのようにゆっくりと流し込んでいきます。すこし、ボトムを離れたかなというころあいでハンドルを数回転。またボトムにあたる感触がしたらコレを繰り返すだけ。
ただし、ジワッとボトム付近を漂うルアーを魚が上から吸い込むだけなので、総じてバイトは小さめ。また、ラインスラッグが出ている関係上、とくにランカーサイズでは飲まれやすいのでラインシステムは太目を推奨。とくに河口周りの瀬やブレイクの海水層に潜むランカーシーバスやアカメにとくに有効なメソッドなので、そんな気配を感じたらじっくり探ってみましょう。