今年1年を通して、これほどにカラーに悩んだ年は無かったと思う。
ルアーが届く範囲でシーバスがスーパーボイルしているにも関わらず、ルアーには全く反応しないのだ。
連日連夜、多くのアングラーが挑み、ことごとく敗れていった。
まるでアングラーを嘲笑うかのように、ロッドティップが届きそうな距離や、捕食の際の水シブキが自分にかかる勢いにも関わらず、ルアーには見向きもしない。
原因はベイトの量。
半端な数では無く、数万匹にも及ぶイナッ子がひしめきあい、まるでベイトの川の様相でした。
私の地元の茨城県では珍しくない状況なのだが、今年はベイトに依存するシーバスが多くルアーで反応を得られず苦戦していたのだ。
この状況を打破すべく、様々なルアーやカラーを試し、やっと1つの答えに近い結果が得られる事ができた。
エクリプスとも縁の深いエフテック社のエスフォー11cm。カラーは有頂天ミラージュホワイトORH。
元々水面直下系のルアーには反応が良いフィールドなのだが、このカラーが効いた理由はパールボディーにグローベリーでとにかく目立つこと。
このカラーをベイトの群れに通すとベイトの逃げ方が激しいのだ。それだけグローは魚にとって違和感があり存在感があるのだと思う。
今までは「ナチュラルに見せて喰わせる」事をメインにしていたが、大量のベイトの前ではルアーの存在感が掻き消され無力だった。しかしこのカラーで大量のベイトを蹴散らすと、ベイトは逃げてしまいルアーだけがポツンと取り残される事で、ルアーの存在をシーバスにアピールできるのだ。またベイトがバシャバシャと逃げる音でシーバスの活性が一時的に上がり、リアクション効果で口を使わせることができたのだ。
今までもリトリーブやルアーアクションの変化でシーバスのリアクションを狙う事はあった。
しかし、今回のメソッドはベイトをリアクションさせ、それを利用してシーバスのスイッチを入れる間接リアクションと呼ぶべきメソッドなのだ。
この狙い方により、シーズン中盤から喰い渋るシーバスに口を使わせることができた。
エクリプスにもグローボラをはじめシルクミラージュなどグローカラーがあります。
皆様も大量のベイトに依存するシーバスに困ったら試してみてください。
試す価値はあると思いますよ。