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ヒデはやしの部屋Vol.16セミサスペンドプラグの使い方

今回は今シーズン役立つこと請け合いのサスペンドテクをご紹介しましょう。

よく、『サスペンドプラグってどう使うの?』とか『バスのジャークベイトみたいに難しいんでしょ?』とか聞かれます。

たしかにバスのようにバシバシジャークして、ストップ・・・なんてのも効く時もあるのですが、いつでもどこでも使えるわけじゃありません。広い海や河口部で一日中やり続けるのは正直ツライものあるのも事実。

今回はシーバスにおいて、誰でも簡単にサスペンドプラグの効果を実感できるメソッドをご紹介していきましょう。

クイック&スロー
ミノーの基本・・・タダ巻き。これで早巻きからデッドスローで一通り探った後に試してもらいたいのがクイック&スロー。

グリグリっと早めにハンドルをまわしてスーッとデッドスローリトリーブを織り交ぜるだけの至って単純なメソッドです。

これはグリグリっと早巻きすることで、ルアーのボディが大きく動き、派手なフラッシングと強烈な波動で大きくアピールして広範囲の魚に気付かせます。このあとにスーッと非常に弱々しく動かすことでバイトのきっかけにするのです。

この方法だと、グリグリっ→スーっ→ズドンっとバイトが出るタイミングが予測しやすいのでフッキングミスも減るうえ、非常に釣った感があります。
タダ巻きの釣りでどうにもショートバイトでノラない時や、アタリが遠くなったと感じた時にはぜひ試してみてください。

グリグリドリフト
今度はクイック&スローのメソッドでドリフトをしてみましょう。
通常のドリフトではラインテンションを張らずゆるめずのゼロに近い状態で流すのですが、ここでグリグリっと大きくアクションを入れてみます。イメージとしては流れてきた落ちアユや瀕死のコノシロが痙攣しながら時折最後の力を振り絞って一泳ぎ→力尽きて流れていく感じです。

これもストップをいれてドリフト状態に持ち込むときにバイトが出ます。ただ流していくよりもより広範囲の魚にアピールできるため、大河川の河口部のような広いところでバイトを引き出す時に有効です。

ただしグリグリはあくまでアクセントなので1回につき、せいぜいハンドル2回転ぐらいにとどめて、あくまでドリフトで流すのがメインとなります。

あと、水面近くでのバイトでは水柱が立ったりとか分かりやすいのですが、サスケSSPやエアオグルSSPで中層〜ボトムを流し込んでいくとバイトは非常に小さいことが多いです。
怪しいと思ったら必ずスラッグを巻き取り、ティップまで重さが乗ってからロッドの角度を大きくかえるようにフッキングを決めましょう。こうするとビックリして大アワセをしてスッポ抜けてしまうことを防げます。

秋のシーバスシーズンもいよいよ後半戦。
これから重量感あふれるモンスターの季節になります。
今回のメソッドがランカー攻略のヒントになればと思います。