REPORT

ヒデはやしの部屋 Vol.2

 
 「シングルフック編」
 
 フックの基本はヒデはやしの部屋 Vol.1をご覧下さい。
 
最近、個人的に大ハマリなのが、プラグにアシストフック1本装着のみ!という男らしいスタイル。
 
 
 
まぁ雑誌の中ではシングルアシストなんて言い方してたりするんですが、これがまたシンプルでありながら奥の深いフックシステムなんです。
 
 
とはいえ、複数のフッキングポイントを持つトリプル、ダブルフックに比べるとシングルフック・・・それも1本だけなんて非常に心許ないのも事実。でも実際に使い込んでみると様々な利点と欠点が見えてくるのです。今回は個人的に感じているこれらの部分を詳しく紹介していくことにしましょう。
 
 
 
《ローマ帝国の繁栄と衰退》
 
 
・・・いやぁいきなりわけのわからん題目ですいません。
あたかも嫌いな世界史の授業みたいでアレルギーになっちゃう人もいるでしょう。
くだらない冗談は置いといて・・・さっさと本題にいきましょう。
 
 
 
改めまして
 
 
 
 
第2章《アシストシングルとは》
 
これから、アシストフックについてくわしく掘り下げていきましょう。あくまで個人的な主観と偏見のカタマリなんで、無用な突っ込みはご容赦ください。
 
 
【1】アシスト58というフック
基本的にスライトエッジ90やゼクスライド90に好んで付けているんですが、ここでよく使用するのがガマカツ社のアシスト58というモデル。フックが1つのシングルタイプと2つ付いているダブルフックのバージョンがありますが、ここでよく使うのがシングルタイプ。フックサイズは#2/0を選択します。
 
 
なぜこれを指名なのか?
ガマカツ社の名物営業マンO氏に頼み込まれたから・・・
というわけではなく、個人的にこのアシストに使われている丸セイゴというフックに絶大な信頼を置いているから。
 
 
もともとエサ針、とくにスズキ釣りにおいてはかかせない形状のこのタイプ。お店に行ってエサ釣りの仕掛けコーナーをじっくり見てください。アイナメ、カレイ、カワハギ等岸釣り、船釣り問わず、あらゆる魚種の仕掛けにも使われるくらい汎用性の高いフックなのです。
 
 
個人的に子供の頃、エサ釣りをやっていた頃から海津針や海タナゴ針と並んで好きなフックでしたが、その実績と信頼は自分の釣り人生が物語っています。(このあたり個人的主観が強くて申し訳ございません。)。
 
 
さて、ムダに丸セイゴフックの魅力について語ったところで、いよいよ本題です。
この丸セイゴ針にかぎらずエサ用のフックにはヒネリが入ってます。これがルアー用のシングルフックと決定的に違うところ。
 
 
このヒネリ、魚がシングルフック自体を噛み潰したときに、フックポイントが立って、自動的にフックが魚のお肉に突き刺さる便利なシステムなんです。(この古くからの先人たちの知恵はあなどれないものがありますねえ。)
 
 
しかもリトリーブ時にも驚愕の事実が。
もともとこのヒネリのおかげでフックが回転するため、エサ釣りの世界ではこのヨレを取るために仕掛けに“ヨリモドシ”を入れるのは常識となっています。これを逆にとるとフック自体がケブラーで自由に動くため、激しくローリングして細かいフラッシングを発生するのです。
 
 
凄まじく細いブレードがもれなくお腹についているといえば分かりやすいでしょうか(すごい極端なたとえだなぁ。)つまり、ボディが動いているのとは別の細かい波動やフラッシングが発生することで、ノーマル仕様に見切った個体も思わず口を使う必殺のチューンとなります。
 
 
またフッキング率も抜群。
もともと向こうアワセのように、ルアーにくらべて少ない力でのフッキングを多用するエサ釣りの世界。この丸セイゴのフックポイントから流れるような緩やかなテーパーが、刺さり抵抗を極限まで減らし、ぶっちゃけ(でましたぁっ!某T社のS戸部長の口癖でしたねぇ)反転する力どころかファーストリトリーブのリーリングする力でフッキングするミラクルを起こすのです。
 
 
コッというショートバイトを瞬時にフッキングに持ち込む・・・RBがトリプルフックの先鋭なら、こちらはシングルフックの代表選手といえましょう。
 
 
しかもこれがケブラーでボディから離れたところにあるのがまた肝。
シーバスという魚は大きくエラを広げて、水ごとターゲットを吸い込む捕食法をとります。このとき、ボディより先に誘導式のフックが先に口の中に吸い込まれて、先に出た脅威のフッキング率で勝手にフッキングするのです。
 
 
あらゆる角度、どんな無理な体勢からでもフックが先に口の中に入るため、たとえ一本しかフックポイントがなくても、オートマチックにショートバイトが本命バイトになりやすいのです。
 
さて、とっと次にと行きたいところですが、またまたお時間がやってきてしまいました。
あくまで自己満足な世界感なので、また余裕があるときでも
続けるとしましょうか・・・。