REPORT

井上友樹のランカー通信 Vol.2ドリペンの特徴と使い方


みなさんこんにちは。
今回のレポートはドリフトペンシル110の特性と使用方法についてご紹介したいと思います。
 
ではまずこのルアーの特徴から簡単に説明していきましょう。
 
 
 
【1】『ルアーの飛距離』
シーバスを狙ううえでルアーの飛距離というのはかなり大事だと考えています。広範囲を探れた方がシーバスからのコンタクトは増えるはずですから。
 
重心移動システムを搭載すれば飛距離は確実に伸びますが、ドリフトペンシルには搭載しませんでした。
 
それは何故か?僕がドリフトペンシルに求めたのは「着水後の立ち上がりの良さ、安定した泳ぎ、キレのあるフォール動作」を高次元で両立させる事でした。そこを究極に突き詰めテストした結果、固定重心システムでないと無理だと判断したからです。
 
では固定重心だから飛距離が出ないのかというと全くそうではありません。考え抜かれたバランス設定により、重心移動システムを搭載した同重量のプラグよりも飛びます。固定重心ならではのアクションのキレにこの飛距離は大きな武器になってくれるはずです。
 
 
 
【2】『ルアーアクション』
従来のシンキングペンシルは水面に浮き上がりやすく波風に弱いタイプが多く使うシチュエーションを限定されてしまう事が多々ありました。またミノープラグなどに比べると操作性が悪く使用難易度が高い事などから敬遠されていた事も事実です。しかしシンキングペンシルにはスレた魚や警戒心の強いランカーに口を使わせる魔力があります。
 
ドリフトペンシル110はこのシンキングペンシルの魔力とミノープラグの操作性の良さを融合させ、誰にでも簡単に使用出来るように設計してあります。
 
使ってみてください!!
 
一度使っていただければ従来のシンキングペンシルとの違いを実感していただけると思いますが、ただ巻きではミノープラグ感覚で使える操作性の良さに加え、レンジコントロールを常に意識出来るプラグに仕上がっています。
 
波風があっても水面から飛び出しにくく、外洋の荒波の中でも常にルアーの存在を意識しながら使用出来る設計にしてあります。
 
 
 
【3】『フォールアクション』
僕はオフショアの釣りが大好きで今現在も頻繁に楽しんでいます。シイラ、カツオ、メジマグロなどをナブラ打ちで狙う際にシンキングペンシルの水平フォールアクションというのは今や定番であり、各メーカーからフォールアクションを追及したプラグが発売されています。
 
ドリフトペンシルもこの水平フォールアクションを徹底的に追求したのでオフショアでも抜群の効果を発揮します。テストでもかなり良い結果を残している為、オフショアにも常に連れていく頼もしい相棒になっています。
 
 
貫通ワイヤーではないため強度を心配される方もいるかと思いますが、散々テストしてきた結果から言えば一度も破損した事がないため50〜100キロのクロマグロでも狙わない限りは問題ないと思われます。
 
この水平フォールアクションはシーバスフィッシングにおいても非常に効果を発揮します。ドリフト釣法や、ナブラ打ちなどの時にストップ&ゴーで低活性のシーバスに口を使わせる状況で水平フォールならではのアピール力は確実に効果をもたらしてくれるはずです。
 
 
 
【4】『使用方法』
先述しましたが、フルキャストすれば「固定重心なのに驚くほど飛ぶ」ことを実感してもらえると思います。
 
港湾部や干潟、磯などあまり流れが強くないフィールドなら、基本的には着水後スローリトリーブするだけでOKです(5秒間に5〜7回転目安)。
 
流れが強い場合は、流れの中でルアーの引き抵抗をギリギリ感じるくらいのリトリーブ速度で巻いてくるのがベストでしょう。河川など流れが強い場合はうまくラインをメンディングしながら流れに乗せて流していきます。浮き上がりにくいので従来のシンキングペンシルと違いレンジコントロールが容易に出来るはずです。
 
イワシ系のベイトが接岸している時は着水後少し沈めてからストップ&ゴーで群れからはぐれたイワシを演出して攻めます。水平フォールアクションの為、他のプラグと比べ確実にバイトチャンスは増えるでしょう。
 
 
 
遅れ気味の青物、秋のシーバスハイシーズン、落ち鮎、初冬の磯マル・・・と楽しみが目白押しですが、色々な状況・ターゲットに対応するのでドリフトペンシルを使ってみて下さい。
 
デカメバルにも!!
 
では また次回。