今回は「アミパターン」に有効なルアーについてお話したいと思います。
今年は、私のメインフィールドとなる涸沼のアウトレット部の涸沼川では、例年に無いくらいのアミエビが大量発生している。
水質悪化なのか?
富栄養化が進みテトラや葦などの水流が変化する場所に無数のアミが目視出来るくらい溜まっている。
このアミが大量に発生すると、シーバスの食いが著しく低下してしまう。
まとまった大量のアミを、吸い込む様に捕食し始めてしまうと、ルアーを追いかけて食う事をしなくなってしまう為、ベイトパターンで攻めたのではバイトすら出せない。
このアミに付いた食い渋りのシーバスを狙うのには、アミと同じレンジまで下げ、ゆっくりとドリフトで見せてやる事がキモになってくる。
この時の狙い方は、アミが溜まっていると思われる場所とレンジを特定して、その場所とレンジにルアーが通過するようにしてやる事。
流れの強弱でアミのレンジが浮いたり沈んだりするので、状況を見ながらレンジを細かく探る必要がある。アミレンジの基本は、流れが強い時にはボトムよりで、流れが弱くなってきたら中層に集まる傾向がある。
当然この時に使用するルアーは、浮き上がりにくいタイプのシンキングタイプをメインに使用する。私が信用しているのはエクリプス「ゼクスライド」、カラーは透明感のあるクリヤーカラーを良く使う。
ルアーが狙ったレンジに到達し、下流から上流に方向転換してルアーアクションが伝わり出したら、ロッドティップを下げスローリトリーブ。水の流れを感じるくらいスローでアミのレンジと同調させ、一定レンジを長い時間トレースする。
この時のバイトは、「モゾッ」と少し重くなるか、「カツッ」と何かが触れた感じでショートバイトになってしまうので、違和感を感じた瞬間的にフッキングしないと掛からない。アミの群れを吸い込むように捕食しているので、バチと同じような鈍いバイトしかでない。
こう言った偏食パターンになると、どんなルアーでも良い訳ではなくそのパターンにマッチしたルアーが求められてくる。
春の港湾のアミパターンでも是非、試していただきたい。