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ヒデはやしの部屋Vol.11[闇夜の必殺カラー]

9月に限定発売されたエクリプスの各限定モデルで採用されていたシルクミラージュ。

これが今シーズン場所を問わず大活躍している。

ただのホワイト系でしょ?

と思ったそこのあなた。
ちょちょいと覗いていってみてください。

【膨張色ホワイト】
意外と使わないのがこのホワイト一色系。
大概、レッドヘッドとかチャートバックとかレッドベリーなんてちょっと色付いたのが最近の主流のようだ。
まぁそれでも釣れるのですが、ホワイト一色が自分の中では一番の定番色。

その理由は・・・暗い中で一番目立つから

そのルアーが持っているボディサイズを最大限アピールするなら、余計な色がのってないホワイトが暗闇で一番目立つと思うんです。
メタルジグの水中実験で徐々に暗くしていくと赤でも黄色でも、色が付いている時点で白よりも黒ずんでくる。
最終的にシンプルな白が一番目立っているのだ。

このことから、真っ暗闇のサーフや橋脚の明暗部の暗いところを攻めるときに自分のルアーをめいっぱい目立たせようとしたいときには余計な色の付いてない白を選ぶようにしている。

だが、そんな白にも思わぬ弱点がある・・・。
それは単色ゆえに見切られやすいこと。
上から見ても下から見ても、右から見ても左から見ても・・・同じ色。
そりゃ、昨今のIQ高めなシーバスからみればチョロいことこのうえない。

そこで・・・

【ミラージュパターン】
エクリプスのカラーに多く採用されている、グラデーションでクリアーになっていく“ミラージュパターン”。これを採用したホワイトが#17ミラージュホワイトだ。

ホワイトの目立つ部分で広範囲にアピールし、接近戦ではテールのクリアー部分で見切られずにバイトに持ち込む。
そんな近年のスレッからしにも対応すべく進化したホワイト系なのである。

【クリアーマグマホロ】
しかし、それだけで満足するはずもなく、水中の二枚貝や瀕死のイカやタコのような『妖しげな生物チックな感じが出せないか?』と試行錯誤の上、ゴーストホワイトの上にクリアーマグマホロを載せることで、生物の微妙な半透明な感じとヌメリ感をかもし出すことに成功。手に取るとまるでシルク【絹】のような光沢のある美しい白を再現できたのだ。

これにより、月明かりや常夜灯下でも光の透過しない通常のホワイト一色と違い、光が透過してぼんやり白光りしつつ、イレギュラーにフラッシングすることで、並んで釣っていても明らかにバイトの数に違いが出るほどであった。

【とどめのグロー】
しかし、逆に荒れ気味の外洋周りでは白だけでもアピール不足なときもある。そんな時のために背中とベリーにはグローを配色。
いざというときにはビカビカに光らせることで、広範囲にアピールするばかりでなく、ルアーの位置も視認しやすいという利点もある。

まぁ要はホワイトにホロ+クリアー+グローというおいしいトコ総取りのカラーが誕生したのである。

旧江戸川の混雑ポイントで引き出した88cmのマルスズキをはじめ、さきの高知でもヒラを筆頭にアカメも引き出すその実力はまだまだ未知数である。

これを読んだそこのあなたもぜひ試してみてはいかがだろうか?