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ヒデはやしの部屋Vol.38 ソウルクラッシュ99MMH 開発ストーリー中篇

前回に引き続き、SOUL CRASH 99MMH開発ストーリーをお届けします。

圧倒的リフティングパワーを持つ第3世代ブランクスの発現により、一気に開発が進んだソウルクラッシュだが、ただデカイのを取るためのロッドでは意味がないと感じていました。

それは大型ミノーだけでなく普段使っているシーバスプラグを遜色なく飛ばせること。

対ランカー戦において一番重要なのは、目標とするサイズが捕食するゾーンにルアーを通すこと。

シーバス・ヒラスズキ・フラットフィッシュ・・・そしてアカメ。

どの魚種でもそうだが、大型サイズほど地形の変化や水の動きの変化するところがフィーディングゾーンとなるのが原則となる。
そしてそこにアングラーがルアーのアクションやレンジ、カラーをアジャストできなければ、せっかくのチャンスも無駄に終わってしまう。

都市河川などで10g前後の9cmのミノーでも失速することなく遠投できる繊細さを持ちながら、激荒れの状況下でも一気に寄せる強靭さも兼ね備える。

この2つの相反する要素が高次元で融合したのがソウルクラッシュというロッドなのだ。

大阪の都市河川ではバチ抜け戦に匹敵する繊細さをもとめられる状況下でアストレイアシャロー99F−SRを向かい風に向かってフルキャスト。水深30cmほどのシャローを極スロにドリフトさせないとバイトすらしてこないというシビアな状況でありながらランカーサイズの港湾シーバスを引き出すことに成功。

また激荒れ模様のサーフでヒラメを狙った時には、水深80cmほどの底が岩礁帯になっているガチャガチャのエリアがメインステージ。サーフでありながら磯の釣りをしなければならないというヒラメゲームではあまりないシチュエーション。しかも夜明け前後のわずかな時合いで主導権を渡すことなくナイスサイズのヒラメを次々とブチ抜きました。

このようにどんな危機的状況でも「最後のチャンス」を偶然でなく必然で引き出してくれるロッドに仕上がったのです。

後篇はコチラ