ニンベン仲村です。
今回のレポートはロッドについて
昨年の私のシーバスシーンの8割で使用したロッドがスピードハウンド93MLL
この8割という数字が汎用性の高さを物語っています。
まず、スピードハウンド93MLLとはどんなロッドなのか
私の印象を一言で表現するならば「ティップが入る先調子の9フィート3インチ」といったところ。
「ティップが入る」という表現からフィネスを連想してしまいがちですが、バットはしっかりパワーを持っているため魚を掛けてからも落ち着いてファイトが出来る・・・つまり剛柔一体のロッドです。
この「ティップが入る」は、読んで字の如くです。
「コッ」「ヌン」といった低活性時のショートバイトを素直に乗せてくれます。またバチやアミ時期の吸い込みの弱いバイトも魚に違和感を与えずフッキングに持ち込めます。そして柔らかめのティップがムチのようにしなるので、10g以下の軽量プラグやマイクロバイブ、ジグヘッドのキャストも難なくこなしてくれます。
次は「先調子の」という表現について。
ヒデ林さん開発のロッドに共通する「先調子」。ルアーを操り掛けにいく、掛けた魚を操る、どちらも「アングラーが主導権を握る」というヒデ林さんが一貫して提唱するコンセプトだ。トゥイッチやジャークなどのロッドアクションを入れる場合でも、ベリーとバットがしっかり残るためルアーをアクションさせられるのです。ファイトにおいても、大型魚との対峙やストラクチャーから強引に引き剥がすパワーを発揮します。
最後に「9フィート3インチ」。
これも、読んで字の如く…と言いたい所ですが、少し違います。ロッドの全長は9フィート3インチですが、他メーカーのロッドよりグリップが短いため、有効長(セットしたリールのフットから先端までの距離)は他メーカーの9フィート6インチと同程度になるんです。ショートグリップは好みが分かれますが、モノにすれば小さいモーションで鋭いキャストが出来ますし、ロッドアクション時の取り回しが非常に良くアップテンポの釣りが展開できます。
次は具体的なフィールドと使用できるルアーの説明です。
港湾部や小規模河川においては、長さが邪魔にならなければ5cmのシャッドやワームのジグヘッドなどの軽量級から、7〜9cmのプラグまでほぼオールマイティに使用できます。唯一向かないのは岸壁ジギングくらいですかね。
シャッドのトゥイッチで
そして中〜大規模河川や沖堤などの大場所では、20gまでのバイブレーションや9cm前後のミノーの使用感はバッチリ!またバットがしっかりしているため12cmプラグや28gの鉄板バイブやスピンテールジグのキャストにも対応するため使い勝手は良好です。ただ、デイのバイブレーションゲームなど重量系ルアーを使う場合、少しティップが入ってしまうためアクションさせずらいというデメリットがありますが、その反面乗せアワセがしやすくバレにくいというメリットもあります。
デイゲームで鉄板バイブの速巻きで
そして河川や干潟におけるウェーディングにも高次元で対応。9〜12cmのシャローランナーやシンキングペンシルをメインに、喰い渋り対策の小型ルアーにも対応します。特に初春のバチやアミシーズンにはマストの1本です!秋のハイシーズンでも水温が低下した時などは非常に頼もしいロッドです。
ウェーディングはベストマッチ
港湾、河川、干潟などのフィールドで5〜24g程度のルアーウエイトが得意分野で、特に軽量ルアーのフィネスの分野で繊細なティップが威力を発揮します!皆様のホームグラウンドでもその性能を体感して頂ければ幸いです♪