ニンベン仲村です。
今回のレポートは「カラー」について

「エクリプスのカラーって凝ってますよね」

アングラーに良く言われる言葉で、スタッフとしては嬉しい限りです。レッドヘッドやパールチャート、ボラやイワシなどの定番色でも、他のメーカーとは一味違うのがエクリプスカラー。

例えば、レッドヘッドはオレンジベリー＋イエローラインがプラスされていたり、ミニスライト75のパールチャートは良く見ると･･･テールに掛けてクリアになっていくミラージュパターンが採用され、さらに背中とお腹にグローが入っていたりします。これはほんの一例ですが、お手持ちのエクリプスルアー達をよ～く観察してみてください。「あれ？これグローだ！」なんて発見があると思います。

そんなコダワリをルアーに吹き込み続けたのが、エクリプスを立ち上げたヒデ林さん。早くからクリアカラーの有用性を発信し、今では他メーカーでも普通に見られるようになった「背中とお腹がクリア」のカラーはヒデさんが最初だったと記憶しています。私も一緒にカラーを決める打ち合わせをさせてもらったのが記憶が新しいです。

さて前振りが長くなりましたが、今回の主役はサンライズチャート

ボディのカラーがチャートからクリアレッドにグラデーションで変化していくという、他メーカーでは殆ど見られないカラーで、いまやエクリプスでも１、２を争う人気カラー。

まずは誕生の経緯です。
ヒデさんとルアーのカラーを決める打ち合わせをしていた時の事です。ルアーの特性に合わせて、イワシやボラなどのナチュラル系、レッドヘッドやパールチャートなどのパール系、クリア系、ゴールド系といったカラーをバランス良く採用していくのですが、ルアーカラーが少ない時にモメるのがゴールド系なんです。当時のエクリプスのゴールド系カラーというと、紅蓮イワシと黄金チャートの２色がありました。

紅蓮イワシは、背中と腹がクリアレッドで、サイドにゴールドのホロが配置されている「アカキン系」カラー。

黄金チャートは、背中がチャート、腹がオレンジでサイドにゴールドのホロが配置されている「チャートゴールド系」カラー。

朝夕のマズメに強いアカキン系、雨後などの濁りに強いチャートゴールド系、許すならどちらも採用したい！

しかし色数が少なく、どちらかを選択しないといけない

どちらを選んでもフィールドやイベントでアングラーに聞かれるだろう・・・

「なんでアカキンないの？」

「チャートゴールドないんだ」

 

どっちも選べないなら・・・

１個にしちゃえ！

ワタシの思い付きで、当時人気を誇っていたヒデさん考案のシルクミラージュをヒントに、２つのゴールド系カラーをドッキングさせサンライズチャートが産まれたのです。文字通り、チャートゴールドとアカキンを足したんですね（笑）

肝心の釣果は？というと、一番に反応したのは福井のテスター岡崎氏。九頭竜川で他のカラーが沈黙する中ヒットを量産し、サンライズチャートの威力を知らしめた立役者。

そして発売されると同時に他地域でも釣果報告が相次ぎ、愛用者が全国に広がっていきました。
「他のカラーで反応が無い時に釣れる」
という最高級の褒め言葉を頂く事も多く嬉しい限りです！
 
カラーの特性上、リバーゲームで威力を発揮するのはある程度想定していました。

しかし驚いたのがリバー以外のフィールドでも威力を発揮したこと。例えば、超澄潮で月の出ている干潟。クリアカラーやナチュラルカラーが一般的で、チャートやゴールドを投げる人は少ないのですが…何故か釣れるんです。

シルバーとは光の波長と反射率が異なるゴールド＋チャートのハイアピール＋クリアレッドの透過光の相乗効果で釣れるのだと個人的には推測しています。

湾奥のテスター前田氏やキンキンは「バチの時はサンライズチャートが効く！」と愛用しています。

そして、今年釣行した九頭竜川でサンライズチャートの新たな側面を発見しました。
岡崎氏監修の新作ランドラゴ120Ｆのサンライズチャートを川の流れに乗せてドリフトさせていた時です。

ルアーの向きが分かる！

サンライズチャートはルアーの前後でカラーに差があるので、ルアーがどちらを向いているかが分かりやすいんです！レッドヘッドと同じですね！小さくトゥイッチを入れ、狙ったピンポイントでルアーの方向を変えたりできるので非常に有効でした！

そんな魅力満載のサンライズチャート
皆様も体感してみてください！

オマケ
カラー考案当初、ワタシが夕マズメを連想して「サンセットチャート」というカラー名にしていたのですが、、、ヒデさんが今の「サンライズチャート」に変更してくれました。コッチの方がカッコイイので感謝です♪