6月の衝撃のレポートから2ヶ月。
またまた高知県から超大型シーバス捕獲の連絡が入ってきたのでお届けします。
アングラーは西口恵司さん。
場所は高知県は浦戸湾の都市型河川。
それではレポートをどうぞ!
「高知の浦戸湾」と言うと、アカメやタイリクスズキの超大型が狙える地域として有名ですが、最近はアングラーも多くプレッシャーが高く、一筋縄では口を使ってくれません。そんな警戒心の高い浦戸シーバス達が比較的簡単に口を使ってくれるチャンスタイムが増水パターンです。
7月中旬、猛威を振るった台風11号が去った後、増水パターンを狙って河川に釣行しました。
満潮からの下げはじめの時間でポイントに入ると、増水で通常時より50cmほど水位が高く、水はド茶濁り。さらに上流の堰を開けたため、満潮からの下げ始めなのに激流状態。
狙いは橋が作る明暗と、橋脚が作る流れのヨレ。橋脚の下流側のヨレは、流れが速くアッという間にルアーが流れてしまうので橋脚の上流側に入りました。
橋脚の横面の反転流(橋脚の上流側に当たった流れが渦を巻く場所)に狙いを定め、シャローミノーを流し込みますが流れが速く上手く反転流でターンさせられません。着水点を少しずつ変えながら数投すると流れに慣れてきて、狙いの橋脚の横面の反転流でターンするように流し込めるようになりました。
すると、すぐに明確なバイトとともに80cmのシーバスをキャッチ。
この一尾でシーバスが入っている事を確認できましたが後が続きません。
レンジを下げてみよう、とドリフトペンシル110を流し込むとバイトがありましたがフックアウトしてしまいました。
最初の一尾と比べてバイトも小さく食いが浅かったような印象だったので、レンジを表層に戻そうと決意しました。濁りが強いので、1尾目をキャッチしたシャローミノーよりアピールの強いアストレイア127Fハイビートにチェンジしました。
カラーはダブルチャートクリアを選択。濁っていたのでサンライズチャートと迷ったのですが、街頭の明かりがあるのでクリアの膨張効果を期待して選びました。
その2投目。
イメージ通りにアストレイア127Fハイビートが橋脚に吸い込まれていき、反転流でターンしルアーが水を受ける「グーッ」という感触が伝わってきた直後にドスン!と強烈なバイト
橋脚周りでのヒットなので、いつも通り強引に引き離します。流れの強さもあったので60cmくらいだと思って強引にヤリトリすると素直に手前に寄ってきました。
ガバガバガバッ!
手前で急にエラ洗いしたシーバスは・・・長い!
焦りながらも、フックがガッチリ掛かってるのが見えたので少し心の余裕が持てました。すると、その安心が伝わったのかシーバスは橋脚に向かってドラグを引き出しながら猛ダッシュ!
「ヤバイ!」と思いつつ、チラっと見えたフッキングを信じてスプールを手で抑えて強引にランを止める。
ギリギリのところでシーバスの頭をコッチに向ける事ができ、橋脚から引き離せました。慎重なファイトの末に仲間のフィッシュグリップが掛かった瞬間に嬉しさが溢れました。
メーターいったか!!??
ドキドキしながら仲間があてるメジャーに注目すると・・・
98cm
大台には届かなかったけど弩級のタイリクスズキに感無量でした。その後は下げが効き、さらに流れが速くなりバイトが無くなってしまい終了となりました。
今回のヒットルアーのアストレイア127Fハイビートは、私にとってドリフト(特にアップクロス)では絶対に外せないルアーです。
一番の強みはアップクロスのドリフトなどで、ラインスラッグだけで泳がせる時でも抵抗が感じやすいところです。その抵抗のおかげで、明暗の暗部にルアーが入っても、ルアーがどんな風にアクションしているか?どこにあるか?がイメージしやすいので愛用しています。
そしてアストレイア127Fハイビートで出なければ、流れの速さに合わせてドリフトペンシル110やドリフトペンシルシャロー110で少し下のレンジを探り、最後にスライトエッジ90で更に下のレンジをドリフトさせたり、リアクション狙いで速巻きするというローテーションをしています。今後はランドラゴ120Fもローテーションに加えられそうで楽しみです(^-^)
最後にアストレイア127Fハイビートを使う時の私なりの注意点を・・・。
このルアーはアクションが強めなので、強い流れのダウンクロスやドリフト中でも巻きすぎるとアクションが強くなりすぎる事があります。逆に他のルアーだとアクションが殆ど伝わらないようなデッドスローやアップクロスでも程よいアピールと「ヌ~~~~」っとした抵抗感が伝わってきます。とにかくスローに使うと大型の実績が高いです。手元にアクションがバタバタ伝わる時は巻き過ぎかもしれません。
タイリクスズキは流下物に反応する傾向が強いと感じています。大型のタイリクスズキが釣れる場所でアストレイア127Fハイビートを試してみてください。